| 7月の栞 『第48回相模原納涼花火大会(初観覧)』 |
<こんなに雨が続くと、外へ出る気がしない>
前日、14日の横浜スパークリング花火も、相変わらずの天気の悪さで、重い腰を上げる事ができず。近藤師匠と電話でヒメボタル談議をしている内に出かけるのを忘れてしまった。それ程、いつ降るか判らない雨と、気温の低さから来る湿度の高さは、花火撮影にも不向きだ。近藤師匠とは、冨士山のヒメボタルの意見交換もしたのだが、湘南地方の気温が夕方22度程しかないので、冨士山二合目なんかそれより5度以上低い。もう少し平年並みの気温にならなければ無理。本来なら下見に時間を割いても良いのだが、割く必要が無いくらいの異常低温。そこで、仕方なく?、例年8月下旬(昨年は中止)に開催されている「相模原納涼花火大会」がなぜか、梅雨も明けない7月15日に有る事を知り、何とか曇り空のまま雨は落ちて来そうも無い(実際には一瞬降ったが)ので、出かけることにした。
<初観覧の相模原納涼花火大会>
もし、文字通り「相模原納涼花火大会」の題名に相応しく、夏も終わりころ開催されたのであれば、8月下旬は行きたい花火大会が目白押し(その割りには行っていないが)、例え有料席のご招待があったとしても相模原へ行くかどうか悩ましいところ。よって、まだ梅雨明けもしていない中旬に開催してくれるのは、かえってありがたい。そう、神奈川の花火大会で、一度も行っていない大会が一つ減るからだ。元々電車(で行く気は無いけれど)でも最寄のJR上溝駅から歩くと1時間、バスもあるけれど(通常30分のところ2時間以上かかるとの注意事項あり)途中の渋滞を考えると、いつ着くか判らない。笑える話だが、一番確実で早いと言われるのが徒歩(近くの人は自転車が一番)だと言うから、その混雑振りは以前から有名。よって、車で、河川敷の有料P(2000円)に入れた場合、入るまでが大渋滞だが、この日は17時時点でまだ65パーセントほどの収容との放送があった。2500台のキャパは河川敷の広さをを凄いと感じてもよろしいが、花火大会終了後の出口が3箇所、大会終了後直ぐに車が出せるわけでもなく(交通規制で歩行者優先)2時間から3時間出るまでにかかるらしい。この辺の広報は、後でクレームが出ないようにシッカリ説明書きがある。毎年100万人前後が集まる「大曲の花火」じゃああるまいし、20万人規模でこの有様(花火の質を比べるでもなく)、当初から絶対行きたくない花火大会に入っていたと言うのが正直なところでした。
<グーグル・マップで入念に歩き回ると・・・>
先ずは打ち上げ時間帯の風向きをチェック。鎌倉花火と同じ北東方向。となると相模川の上流に行くしかない。もっとも花火の打ち上げ場所も高田橋の上流で「泳げ鯉のぼり会場」とほぼ同じ場所(近藤師匠が何回か足を運ばれた場所だが、自分は一回も無い)。JRが走る田名地区側は土手道路までシッカリ住宅が建っていて、法面も整備されているので一見よさ気。しかし、相模川は高田橋上流一キロメートルほど先で北(右)へ向きを変えている。因って田名側では角度的にも無理。「圏央道」側は何度も車で通っている県道511号線(近藤師匠推奨)で、「葉山島ゴルフクラブ」の前辺りが、河原的地形が狭いながらも形成されている。その隣の「町田乗馬センター」辺りからの進入路を発見。「グーグルおじさん」は農道の途中までしか歩いてくれなかったが、拡大地図では、その先に道は通じていそうだった。後は、相模川を見渡せる開けた場所に出れるかどうかの問題。但し此ればっかりは芝刈りバサミを持って行って見ないと判らない。とりあえずは空き地に車が止められそうなので、駐車場問題は解決。そして、撮影場所もここをターゲットにして、辺りをうろつく覚悟で14時半に出発。
<予想以上に開けた場所>
高田橋手前で500メートルほどの渋滞はあったが16時前だったので、難なく通過。途中右手に「中央環境開発株式会社」の看板があるが、そこでも1000円で駐車できるようだ。盛んに手を振って合図をしていた。その先のゴルフクラブ入口、乗馬センター前にはガードマンが数人ずつ立っていて入れない様になっていた。そして、この先右側に注意しながらゆっくり走る。幸いにも、後続車両が無かったので、トロトロ走ることが出来、一発で右折。直進すると農道が右に直角に曲がる場所にたどり着く。そこに「グーグルおじさん」と見た「川にやさしさ」の看板。直進するのだがそこから先は未知の道。結果、道と言うより水溜りが殆どの、昨今日本では余りお目にかからないような凄いぬかるみダート。カンボジアやタイで実施される自動車ラリーをテレビで見ることがあるが、まるで雨季を迎えた現地のよう。両側に低木や車ほどの背たけのある草が茂り、深さも判らない水溜りの連続。こんな場所まで来る奴はいないんじゃないかと思いきや、川原の突端にたどり着いたらアラびっくり!車が7台ほど止まっていた。釣りりをしている人3名に対してカメラ万8人。誰とも会話はしなかったが、皆さんよくお調べになられること!もっとも、殆どが「相模」ナンバー」、地元の人らしい。手前岸辺の萱を刈り取れば前方視界は文句なし。しかも、50メートルほど先に堰があり、ここはまるで池のようにたっぷり水量を蓄えていて、川面の反射が素晴しい。今回はこの反射に注目したのだが・・・、失敗。
<初めての場所に付き物の失敗撮影>
百歩譲って、花火に対して角度が20度ほどしかなく数箇所打ち(2−3箇所だとは思うが)、の花日筒は、仕掛け花火も含めて、ほぼ重なり合って幅が全く無かった。この点は、ここでのロケーションゆえ仕方がないとしよう。しかし、打ち上げ場所から目視で一キロも離れていない距離と、打ち上がる花火は小さいと聞いていた情報で、レンズを24〜105ミリとしたのが間違えだった。高田橋を線対称の軸にして上下のシンメトリー撮影をすると、20ミリ以下、16〜35レンズが必要(持参せずの、大バカ)。そして、花火の最上部を完全に水面に映し込もうとすると、もっと離れなくてはならない(そんな場所は無いかも?)。もう一つの大失敗は、右隣の高さ5メートルほどの木の枝が入り込んでしまったこと。事前に、隣の家族連れが低い枝は伐採してくれたのだが、まさか一番高いところの枝まで邪魔だったとは・・・。しかし、次第に暗さが増して来たら、気になるほど花火と被ったような写り方はしていなかったのは不幸中の幸いだった。
<花火総評>
例年ここの花火大会は、8月下旬に開催される事は先ほども言いましたが、その時の進行も18時45分から偉い人の挨拶、19時から打上げ。8月も25日頃ならそれでも良いが、一ヶ月以上も早い7月15日、いくらなんでも全く同じ時間での進行と言うのは如何なものか?。因みに、日の入り時刻をご紹介しておくと、7月15日が19時前後、8月25日が18時20分くらい。40分の差を無視するとは一体どういう感覚の鈍さか!?。お陰で周囲のカメラマンからはブーイングが聞かれ、自分も鎌倉花火の二の舞を味わった。もし来年も7月中旬開催なら、せめて開会の挨拶を19時からにしていただければと思う次第(それでもまだ明るいだろうが、帰りの時刻など、色々な諸事情もあるでしょうから)。
相模原納涼花火をわかりやすい比較で申し上げれば、鎌倉花火が2500発、相模原花火が10000発。質で勝負するか物量勝負に出るかの違い。どっちが良いかは、各自の好み。花火撮影をするカメラマンとすれば「質と量」の両方を追い求めて、各地に遠征するのだが・・・。今年は、それまでの8000発から2000発増え、数では大きな花火大会へと成長している。煙火店は、「相模煙火店」、「山田花火店」(敬称略)そして「ファイアート神奈川」。前二社は花火の仕入れ、打ち上げ業務を主としているので、有名所の煙火店から花火を買って来て打ち上げてくれる。ファイアート神奈川は大曲や土浦の競技大会でも入賞している、神奈川県では有数な煙火業者だ。三社とも、横浜や厚木などに店舗あるいは工場を置いており、そう言う点では、地元密着型の相模原の花火大会は持続可能なバランスの下に成り立っていて、評価できる。長く続けられている秘訣もそんなところにありそうだ。
花火の質とかを論じるより、消防法に抵触しないのかと思われるほど間近で見られるのが、ここの特徴なのだから、それはそれで良い。一般の人は、これでもかと言わんばかりに打ち上がる怒涛の連続花火なら、確実に、そして大いに盛り上がってくれる。三社合同のフィナーレなど、自分の隣にいるお父さんまで一人で歓声(奇声)を上げていて、子供が「パパ大丈夫?」と声をかけていた。おそらくメイン会場では、大歓声と拍手に包まれていた事だろう。熱狂してもおかしくないファイナルだった。帰路、高田橋交差点で5分ほど動かなかったが、そこを通過してからは40キロ程度の速度で進み、一つ下流の昭和橋で200メートルほど渋滞、手前から129号に乗り一時間ほどで帰宅できた。
近ちゃんギャラリーへのアップに当たっては、どれも特に「良い花火」と言うものがないので、ありふれた平均的花火を捨ててしまうと、殆どが没になり、枚数が減少。かといって折角撮ったのだから・・・、と言う気持ちも捨てきれず、結局「鎌倉花火」と同じ枚数としてしまいました。退屈でしたら途中でラストの10枚くらいへ飛んで下さい。 |
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