| 8月の栞 『赤川花火大会』 |
台風の影響で、前日まで行くかどうか迷った。まず第一に、風向き。南南西、風力4から次第に弱まる傾向。この風向きはメイン会場側に追い風。いつもの裏からでは不利。となると、メイン会場側を探さなければならない。第二に、明日、日曜日は15時にずらして貰ったとは言え、授業がある。だから、なるべく高速道路にすぐ乗れる場所からの撮影が絶対条件。会場周辺の渋滞が解消してからなんて、悠長な事は考えられない。もしも、そんな場所が無ければ、潔く諦めるしかない。
なるべく高速のインターに近い場所で、7号バイパイ付近の田圃と、桜の名所で有名な「大山公園(尾浦城跡)」に目を付け調べてみた。鶴岡市内を車で通っていると、つい会場付近ばかりに目が行ってしまうが、山形県全体では日本の穀倉地帯、少し離れれば水田の広がる長閑な風景が広がる。グーグルおじさんを歩かせてみたら、決め手には欠けるものの、水田が広がる少し離れた場所なら、どこでも見られそうな感じ(甘いかな?)。もう一箇所は、「こよなく夜景を愛する人へ」のブログから、鶴岡の夜景を調べた結果、「いいかも?」と思った候補地。しかし、直線距離で8キロ離れている。過去に、長岡花火で5キロ離れているスキー場から撮影した事はあるが、8キロは、冬花火ならともかくちょっと厳しい。因みに、地元湘南の花火大会で調べた結果、江ノ島花火を逗子の披露山公園から撮影すると、距離が8キロある。知り合いが、自分が稲村ケ崎で撮影していた時に、被露山にいると連絡があったことを思い出し、試してみても、滅茶苦茶無謀とも言えないかな?と思った。こうして候補地を二ヶ所に絞り、当日午前5時の開催可否を待った。
湘南では、台風一過に近い晴天が拝めたが、東北では?赤川花火実行委員会からのメッセージでは、「よく晴れています。」とあったが、実際には大気の状態は安定しているとは言えない。午前6時30分出発。今回は寄り道無しで首都高速?東北自動車道〜山形道を走る。首都高速では、ベンツがアルファードにオカマを掘っていて渋滞、その先では軽自動車の単独事故。東北道は、車の量は多めだったが渋滞もなく順調。山形道は、やはり月山付近の高速道路が途切れる手前からの大渋滞。だいたい15時前後の事。しかし、その後は嘘のようにスイスイ。あの車の列は何だったのか?状態。16時には給油と食料を調達し、調査場所へ向う。夕方の鶴岡市の天気は晴れだったが、福島県内では一瞬ドシャ降りに合ったし、山形県内も場所によってはアスファルトがずぶ濡れで、直前まで雨が降っていたのは明らかだった。風は、18時過ぎまでは、強めの風が時折吹いていたが、次第に大人しくなって行った。
国道7号線バイパスの両側には、水田が広がっていて、現に自分が16時半頃付近の道路を走っていても場所取りのシートが所々に見られた。「どこでもOK」の感(観)があったので、もう一箇所の候補地「大山公園」を目指す。ここは比較的広めの駐車場があるとは言え、まさか満車なんてことは・・・と心配しながら到着。15台くらい駐車車両はあったが。50パーセントと言ったところ。駐車場からの上り口は判りにくく、一度鳥居まで歩いてから階段を上がって行く。高い木立に覆われていて階段途中からでは鶴岡市内は隙間越し程度しか見通せない。下見なので、身軽だったにも拘らず、結構上まで上った感じ。息が切れた。折角期待して上って来たのに、境内からでは、もっと視界が開けない。「外れ」だったかなと思いながら、少し離れた所にある東屋に、7人はいるであろう若い男女のグループがはしゃいでいた。向こう側にも下りる道があるかも知れないと思い、歩を進めた。ふと右手を見ると、いきなり視界が開けていた。7号バイパスの青い橋脚が見える。そして、その近くの樹木の下には何と7台ほどの三脚が立っているではないか!いきなりポイントを教えてくれたようなもの。その横3メートルはスペースがあり、余裕の場所取りと成った。杭打ちをしていると、カメラマンらしき人がこちらに歩いて来た。「この三脚、お宅の?」と聞くと、「いえ、ロケ・ハンです」と言う。直ぐに横を提供した。彼も捜しに捜しまくってここにたどり着いたとの事。少し話をしてから、交代で機材を取りに坂を下った。
18時半、カメラマン15人、一般の見物人も数名はいたが、ここから肉眼で花火を見るのはチョッと無理がある。とりわけ、この日は、急速に風が無くなり、少し霞んできた。8キロも離れているから余程条件が良く無ければ無理なことは判っていたけれど、実況を聞きながら落胆した事が一つ。ラジオからは、色変化について赤、青、緑などと細かな解説が入るのだが、ここからは殆ど白にしか見えないのだ。撮り終えた花火をモニターで見ると確かに、それらしき色は着いているのだが、全く鮮明ではない。仙台市から来たという研究熱心な先程のカメラマンは、赤川花火が初めてだそうで、「良い花火は、撮影の腕も上った感じにしてくれる」と、絶賛していたが、確かに今年も良かったと思う。
オープニング担当のアルプス煙火工業さんは、安曇野や鴻巣の4尺玉を見させていただいてい居りますが(昨年の全国花火競技会で優勝)、赤川の広大な土地でその実力を最大限に出し切った素晴しいオープニング花火だったと思います。ドラマチック花火を今年も担当した磯谷煙火店さん、今年は「水戸黄門」をテーマにされた型物を沢山打ち上げたらしいですが、8キロも離れていると残念ながら全く蚊帳の外でした。「市民花火」を担当されたのが、紅屋青木煙火店さん。その凄さに、プログラムのど真ん中で最高潮に達した感があります。仙台からのカメラマンさんは、「青木さんって言うから誰だろう?位にしか思っていなかったけれど、こんな凄い花火初めてだわ。」と、感動してました。唯唯、遠すぎたのが残念です。特に赤をふんだんに使った青木さんの花火、雲や靄により反射して残念至極でした。「希望の光」担当の(株)マルゴーさんは、神明の花火のほぼ再現で、ラストのグリーンまで一緒でした。もっともそのグリー色の発色は全く神明とは大違い。白のベールを被っていました。エンディングを飾った伊那火工堀内煙火店さんですが、一段と進化した花火=スターマイン・兆速イルミネーションを披露してくれました。遠くから見たので、返ってそう思えたのかも知れませんが、壁一面が巨大な電光掲示板になり、LEDが忙しく点滅しているようで、その動きの速さといったら、とてもハナビとは思えない初めて味わう感覚でした。今年は秋の藤沢江の島花火が、小田急江の島駅の改修工事で中止になっていて、伊那火工さんの花火が見られず残念です。
プログラム進行中、甲子園球状で行われている高校野球の試合経過のアナウンスがしばしば入り、地元の鶴岡東高校と、東京の関東一高が6−6の同点で延長戦に入ったとか、延長10回6−7で負けました。と、花火大会とは全然関係ないとは言え、大いに盛り上がっていました。鶴岡東高校って、打ち上げ会場に結構近い学校なんです。東京の強豪高相手に、県立高校なのに良く頑張ったと思います。その点、わが神奈川代表の東海大相模はチョッとボコボコに打たれ過ぎでした。元教え子が東海大相模高校の三年に在籍していて、近江との試合を見に行き、今朝帰って来たと言って、「甲子園」と書かれた赤い袋のお土産を持って来てくれた。自分も大学時代3年間、地区の少年野球の監督をやらせてもらっていたので、大いに会話が盛り上がった。彼女は「決勝戦まで勝ち進んだら、又行きたい。」と言っていたのに残念。門馬監督さんは社会の先生で、今授業を受けているとか、「授業中、野球部の連中に、眠くなったら5時間目に寝るなら寝て、6時間目には寝るな!放課後の部活に体がすぐには動かなくなる。」とか、面白い話を聞かせてもらいました。まあ、母校の応援に、一回でも甲子園に行かれれば幸せですよね。
話が脱線いたしました。エンディング花火が始まって少しして、花火打ち上げ場所から、それまで雲に隠れていた、ほぼほぼ満月が急に顔を出し、一同ざわめく。初め、薄い雲に隠れていた時にはぼんやりしていたので「動かない10号玉」の様だった。横位置では無理でしたが、縦位置撮影ではそのコラボが実現。数枚上手くいったのでアップさせて頂きます。
終了後、直ぐに日本海東北道「鶴岡南」から高速に乗り、長岡経由で飛ばしたが、それでも到着は午前4時だった、所要6時間半は、体力的には次第にきつくなりつつある。それでも渋滞無しで帰宅できる点では、この場所を開拓した意味は大きい。打ち上げ会場と、この地点を直線で結び、その直線上で目ぼしい場所を見つければ8キロの距離を縮めることはできる。写真は全ての色がぼやけていて、競技花火に至っては、全然明るさが足りず、アップに堪えられないものばかり。多少見るに堪えるもののみの掲載といたしました。
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