| 8月の栞 『藤岡市花火大会』 |
昨日、平塚の花火大会で、電脳スタジオオキナの社長さんに「明日はどちらへ行かれますか?」とお聞きしたところ、「藤岡花火か、南信の天竜かっぱ祭りだな。」との答えが帰ってきた。何れも初めて聞く花火大会で、更なる質問をしてみた。「藤岡は5年に一回の大会、天竜かっぱ祭りは駒ヶ根市で打ち上げ、数こそ少ないが、伊那火工とアルプス煙火の2社が打ち上げ担当、2尺玉も上がる。」と言うのが大体の紹介。当初、昨年失敗した、「いなしき」か、初観覧の「須賀川」を予定していたのだが、彼ほどの花火通になると、選択する大会が違う。平塚花火から帰ってすぐ二つの花火大会(藤岡と天竜)を調べてみた。結果、5年に一回は貴重だから「藤岡」に決定。
藤岡花火は、地元新聞によると当初15000発を予定していたものの、協力金が集まりすぎて?16000発に増量したとか?当日、隣りに座っていた地元藤岡市在住の4人家族にお話を伺ったところ、5年前は、個別に一口いくらと募金の協力が回ってきたとか。結果あまり評判が良くなかったらしい。しかも、5年前の藤岡花火は「しょぼかった」とも。その時は、メイン会場で見学したのだそうで、大変な混み様だったとか。今回、藤岡市民にも拘らず、隣町(上里町)まで遠征?したそうだ。
今回の撮影場所である「上里町宮多目的広場サッカー場」は、自分が当初予定していた場所ではなかった。もちろん対岸で見ることは初めから決めていた事だが、対岸のほぼ正面から撮影の構想が崩れた。「机上の空論」とはこの事かと思える程、グーグルおじさんと歩いた風景と実際があまりにも違っていた。グーグルおじさんと見たのは、確かに木々の枯れ具合から、冬に近い頃の映像だと言うこともあったが、それを見た限りでは、対岸は楽勝で見通すことが出来た。だからその時点では川岸に出ることは全く難しいこととは思っても見なかったのだが・・・。
2時間程掛けて16時ごろ現着。適当に畦道に車を止めて付近を探索。土手上道路に上がって神流川方向を見ながら歩く。500メートル位は歩いたが、見通しの効くポイントはゼロ。青々と木々が茂り、高さも3メートル位はある。もちろん下草や低木も密生していて、踏み込むにはチョットためらう。話(景色)が全然違うじゃん!仕方無しに車に戻り、芝刈りばさみを持ち出す。枝葉を切って強行突破を試みた。20メートルほどチョキチョキしながら、何度もクモの巣に顔を突っ込む。丸々太った「女郎蜘蛛」が直径50センチは有に越える巣を張り、五線譜の芸術作品の様。蚊もプンプン飛んでいたが想定内。しかし、緑色のトゲが体中に生えている毛虫に、いつの間にか右耳の後ろを噛まれていて(実際には触れた程度なのだが)、急激に痛くなった。完全に毒毛虫だ。ここで少しばかり戦意喪失。前方を見るも、向こう側の景色は全く見えない。川の音さえ聞こえない。毛虫一匹で命を落とすことはないだろうけれど、痛みがどのくらい強くなるか、腫れてくるかもわからない。キンカンは家に置いてきてしまったし、塗り薬も持って来ていない。不安のほうが、気力を上回り、引き揚げる事にした。そして、仕方なくたどり着いたのが、芝生がキレイなサッカーグラウンドだった。
近くにトイレもあるし水飲み場もある。車は近くの草地におけるし、言うことなし。が、しかし、打ち上げ開始近くになって、ここが「ガキの遊び場」と化すとは思いもよらなかった。花火開始直後は、大人しく座っていたが、5分もしない内に飽きて鬼ごっこが始まる。この日はFMラジオも無いから聞こえてくるのは、ジャンケンポン・今度誰が鬼?そしてキャーキャー言う甲高い声。挙句の果に、三脚が手すり代わりになり、思わす注意。昭和に生きた人間としては、その場その場で大人しくしなければならない時は、親から何度も注意されたものだ。じっと我慢をして座っているのは辛かった記憶がある。この夜、誰一人「静かに」とか「じっとしていろ」とかの注意は保護者から無かった。やりたい放題・暴れたい放題、ついでに大声の上げ放題。これでは学校で、授業中勝手に歩き回る児童が居るのも無理は無い。忍耐力を付けずして大人になった連中が、今、テレビ画面を賑わしているとでも申し上げておきましょうか?
もっとも、大人でもチョッと飽きてくる打ち上げ方だった。基本三箇所ないし五箇所打ち。大雑把に言ってしまえば、ほぼ連続スターマイン。プログラムとプログラムの間に1〜2分時のインターバル。時にはもっと空白時間あり。対岸で何をどう案内しているのかは全く聞こえず。多くは4号〜5号玉が、長い時は30秒にも渡る繰り返し。そして、いい加減、気を持たせた末の10号玉ドカン。撮影する側からすると、小玉と尺玉のミックスは、同時打ちでないことが多く、初めの数十秒にわたる小玉は画郭の中で相当小さく写り、尚且つ、10号を待っている間に小さいほうは白トビのオンパレード。だから、小玉の前半を捨て、10号が上った後に小玉の撮影をしたほうが良いかと思った。
後半は、小さめな玉とは言え、若干大きめの、そして、前半の原色系からパステル系に変わり、某有名煙火店のものではと思わせる芸術玉も含まれていた。10号が上るたびに歓声が上がっていたけれど、それは、いいだけ小玉でじらされた後のドッカーンだからに他ならない。一般受けは十分だ。トラも4回〜5回印象に残るものがあったが、5号玉辺りとコラボすれば、それだけで結構な収まり(まとまり)感が演出できたのではないかと思った。結局15000発から1000発増えたと言っても、同じような玉ばかり増量しても逆効果で、しつこければ印象はかえって良くなくなる事もあるなと感じた。
撮影位置は、毒ケムシに差された場所が、ほぼ中央だったが、やむを得ない。サッカーグラウンドからだと左寄り過ぎ。サッカーグラウンドから前は消防署員がいて、立ち入り禁止区域の表示。レンズは最初縦位置24ミリで、画郭に収まった花火もあったが、途中から16〜35へ付替えた。20ミリもあれば大きいものでも収まり、5号玉前後は情けなく小さくしか写らず、玉の大きさの差が少し極端過ぎる。6〜8号辺りでまとめ、トラとのセットを多くし、締めに10号玉を中央にドカーン(あるいは三発同時打ち)とあげるなどして、もう少し変化に富んでいれば、凄く良い大会になりそうな気がした。あくまでも個人的感想ですのでご容赦!
帰りは、上郷SAのスマートICまで15分。多少の渋滞脱出時間は必要(渋滞なければ7分)だったが、ここから上郷SAに入る車は殆ど無く、関越道も順調に流れていた。2時間で群馬県まで行かれるなんて、昔は考えられない速さだ。ところで、毛虫に刺された耳の後ろですが、花火が終わる頃にはすっかり忘れてしまっていました。腫れることもなく、毒が身体全体に周り、ダルくなることもありませんでした。それにしても4時間位は痛みが続きましたが、大事に至らず助かりました。5年後、毛虫対策をして又行きますか?と聞かれたら。他に目ぼしい大会が無ければ・・・。そして、何より、生きていればデスね。 |
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