葛飾北斎の龍の絵に出会った。

・・横須賀市吉井(1)・・・真福寺  2002-7-7

 

今日は、千葉県出身の彫刻師(波の伊八と、後藤利兵衛義光)の龍の彫刻を
追っかけて,浦賀の町へやって来た。

歩き始めて,既に,6時間余り過ぎた。 万歩計も一万七千である。
16ヶ所目の目的地「真福寺」に辿り着く頃は足が痛かった。

このお寺には,葛飾北斎に「波の作風の影響を与えた人物の作品がある。」

・・・インターネットで取り寄せた情報によれば,「庫裏欄間彫刻に、伊八の作品」・・・

本堂の正面扉は閉まっていた。
  左右に引いてみたら,5センチほど隙間が出来た。
その隙間に、顔をくっ付けて、片目で内部を探る。

一度は,諦めたものの,再度繰り返す。

まさに,「こそ泥」の姿そのものだった。  
 自宅の窓から,その姿を見ていたらしい住職が,現れ、
本堂の扉のツッカイ棒を外してくれた。

近ちゃんは事情を説明した。   話しは判って頂けた。

本堂に上がり,欄間彫刻の伊八の作品をガラスケース越しに見た。

作品は,「中国の物語の一節で,
上手の欄間彫刻は,・・・老人が,川に片方の靴を流してしまった。
  下手の欄間彫刻は,・・・若武者が流れてきた靴を拾い上げる様子
が描かれている」・・・作品名は,「黄石公張良の物語」で,
両面彫りになっていて,裏面は,「鯉の滝のぼり」。

住職さんにすっかり信用され,500年前の欄間絵の壁画も
写真を取らせてもらった。

更に、説明は続く。  お茶のサービスまでして貰った。

本堂の天井を見てみな!  あの絵は,北斎の描いたものだよ。

玄関に北斎の描いた板絵の龍も150年前の古さは感じ無いよ。
  昨日描いたような色をしているよ。

もう,近ちゃん、パニックよ。葛飾北斎の龍を直接見たんだもんね。

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鎌倉古道沿いにお寺はあった。

午後,5時,逆光である。

一時間ほど,住職さんおしゃべりしてしまった。

市役所の方で,撮影し,説明資料になっていた。

老人の左足に注目。  5本の足指が見える。  彫刻の裏面は,鯉の滝のぼり。

川の中に入り,流れてきた靴を拾い上げもところ。

本堂内部の欄間絵は,500年の歳月を経ている。

住職がお経を上げる頭の上には,葛飾北斎の描いた龍が見下ろしている。

玄関に飾ってある「葛飾北斎の作品・・・150年前のもので有る。」

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