八戸の御用商人の和泉屋(鈴木家)が所有していたお雛様で、一段3mほどの五段飾りで先祖代々が大切にしていた物です。
最初は、江戸時代に享保雛の男女のお内裏雛だけでしたが、その後、親戚や知人、出入りの商人等から節句のお祝いとして贈られたもので、70体ほどの人形と数々の小道具類が一堂に並んでいました。
五人囃子や三人官女などは容貌や衣装などに統一を持たせて制作したのだそうです。そして、八戸市博物館が所蔵する郷土人形・郷土玩具のコレクションより、郷土雛として「東北の土人形」を展示していました。
とくに、私が注目した物としては、大名行列のお雛様でした。
殿様を乗せた籠を30人の家来が一列に並んでいる人形で顔の表情がユニークでした。 (大名行列は、新潟県村上市「九重園」、秋田県由利本荘市「修身館」で見たが、それらより優れた作品でした。) |