D90が観た画像  d90-10205

撮影地 長野県小布施町
撮影日時 2010−9−23  16:59〜18:13
作品のタイトル 龍の絵画を探して、北斎館と祥雲寺にて
作品の概要 葛飾北斎が、門人の高井鴻山の招きを受け、80歳を超えてから「小布施の里」に4度ほど来たそうだ。
2度目、3度目に来たときは、祭屋台の天井絵を画き、4度目に来たときは、岩松院の天井絵を画き、その作品が「小布施観光の目玉」ともなっている。

一方、無名の画家「小林聖花」が70歳の時に画いた「祥雲寺の天井絵」は、「五本爪の龍」が画かれ、私としては、ここの天井絵も是非、世間に知らしめたい作品である。
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五本爪の龍を描いた作品は、鎌倉・建長寺と京都・天龍寺にしか見当たらないのである。

葛飾北斎の75歳の時の作品 シーボルト事件の煽りで、江戸から横須賀市浦賀に2年間身を隠した。
浦賀には、北斎の父方の親戚が御用廻船問屋をしており、菩提寺が「真福寺」であった。  
この真福寺で、北斎の作品を取材しました。 ⇒ここからどうぞ

  

    

五本爪の龍のうんちく

龍は中国皇帝の象徴である。
中国は5本爪、南・北朝鮮と琉球王朝は4本爪、日本は3本爪・・・属国の関係で龍の格式が下がる。
中国の皇帝制が崩壊後、日本の画壇に於いて、五本爪の龍を画く画伯が現れた。
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さて、「小林聖花」に関して、小林聖花画伯の息子さんから情報を得た。
・・・大正9年誕生、独学で宗教画を画き、敦煌等に度々出掛ける。
祥雲寺の檀家である高井家のご子息とも交友が有り、平成2年に本堂の天井に「心字毘沙門龍図」を画く事になる。
「建長寺の五本爪の龍」の画伯と同様に、『俺も、五本爪の龍を画く』と言われたそうだ。
 (平成10年享年78歳)・・・

アイスクリームとスズメ達の作品 路上にこぼれたアイスクリームをスズメが美味しそうに食べてます。 ⇒ユーチューブどうぞ