相棒の栞  モバイル版

愛知県名古屋市天白区相生山
撮影日時 : 2018−5−20
5月の栞 『相生山緑地オアシスの森・ヒメボタル』
昨年、思い切って多額の出費覚悟で、名古屋市天白区まで出かけた。
結果、噂どおり。
相生山のヒメボタルは期待を裏切らなかった。
近ちゃんギャラリーへアップしたところ、 近藤師匠も良さそうな場所だという感想をお持ちになったようで、 来年のお誘いを約束していた。
ご承知のように、今年の桜の開花がとんでもなく早かったので、蛍 の飛翔も早まる事が予想できた。

しかし、ゲンジはともかく、ヒメ まで早くなるのかは多少の疑問ではあったが、矢張り早かった。
「相生山オアシスの森」で一番早くヒメボタルと出会える場所は、日当たりの良い梅林だ。
今年は既に先週の土曜日(12日)には可也 飛んでいたと言う情報及び画像が知り合いのHPにアップされていた。
その一週間後には、相生山のどこで飛ぶかは判っているので、 近藤師匠をお誘いしても、「外れは無いな!」と、 ある程度の保証は出来た(天候に関しては「神のみぞ知る」 ということで、大雨強風でもない限り決行)。
何せ、ガソリン代( 最近、急激に中東情勢の不安定を反映してか?価格上昇)と高速道 路代を折半してくださる以上、空振りは許されない。
「神のみぞ知る」天候は、金曜日までは気温も高く条件的には良か った。
しかし、シベリアからの冷たい高気圧が土曜日には寒冷前線 を伴って接近、南下。
秋田県雄物川が氾濫したり、東北北部に被害が出た。
関東は日本海の低気圧の影響で南西の風が強く、前線通過 までは気温が高かった。
残念ながら、愛知県名古屋市も気象条件は 芳しくなく、北風が吹く予想。
暖かい空気と冷たい空気があっという間に入れ替わってしまった。
日曜日の予想気温を見ると、最高24度最低12度となっている。
日付が変わるころの予想気温は17 度。
ヒメボタルの飛翔にはチョッと苦しい。
それでも、全く期待できないわけではないから、とりあえず足を運ぶ事にした。

20日は、朝から北の風が吹き、気温も今時の平均気温程度。
湿度 が低く、ハッキリ言って「蛍」日和より「冨士山」日和。
拙宅からもくっきり、すっきり冨士山が見える。
因みに、 前日から泊まりで箱根に出かけていた教え子家族は、 月曜日にレッスンに来た時、箱根・駒ケ岳ロープウェイ山頂からの 冨士山の写真を見せてくれた。
羨むべき鮮明な冨士山だった。
憎い事に空を大きめに入れていて、その空に浮かぶ「すじ雲」( 巻雲)が又良かった。
「この子、センスあるなー」と感じたほど。
近藤師匠と東名高速道路を走っている時も、何箇所かで「霊峰冨士 」の雄姿に感動した。
特に大井松田付近の下りから眺めた冨士山が 素晴しかった。

相生山には15時半着。
近藤師匠のお宅は、圏央道、東名高速の何れのインターも近く、直ぐに高速道路へ合流可能。
だから3時間も あれば、名古屋市天白区まで達する事ができる便利さ。
到着後、 直ぐに師匠を現地案内。
予め、 明るいうちにポイントを探っておく。
今回は、昨年通らなかった、 いわゆるカメラマン定番ポイントを中心に探索。
我々の持ち物( 地図などの参考書類・コンデジ・白い粉=覚せい剤ではなく園芸用 石灰)からすれ違った2組程の方から、「調査」ですかと尋ねられ た。
チョッと返答に困った。
昨年探索していなかった「竹の小径」 を中心に「稲田口」までを重点チェック。
この辺のルートに関して は近藤師匠の「相生山ヒメボタル」撮影記→(ここをクリック) に詳しく書かれていますので、ご参照下さい。
昨年の経験上「梅林の小軽」付近からの発光が19時半頃だったのを師匠に伝え、いよいよ撮影開始。
気温21度・湿度57パーセン ト。
風はそれ程強くはなく、山に入れば殆どその影響は感じられな かった。
一週間前の12日の土曜日には、知り合いが梅林での乱舞 をバッチリ捉えていた。
その日は気象条件も良く、 蒸し暑い夜だったようだ。
よって、ここは、 もうピークを過ぎていてもおかしくはなかったが、梅林手前の草むらと、その後ろの雑木林で光の点滅が始まった。
ゲンジを含め、自分にとっては今年初めての蛍撮影。
何かと勘が鈍い。
そこへ行くと近藤師匠は既に今年、平塚で3回ゲンジの撮影に 臨まれている。
手際よく三脚を茂みに向かって立て、撮影開始。
自分はと言うと、なぜか焦点が合わない( 勿論MFにはしてあるのだが)。
ようやくピントを合わせて撮影開始かと思いきや、今度はタイマーレリーズが変。
設定が上手くいかない。
よってタイマーが言う事を聞いてくれない 。
自宅へ帰ってから判ったのだが、( 以前からコードの皮膜が切れ、導線がむき出しになってしまったの で絶縁テープで修理し、少し前までは何の問題もなく作動していたと記憶しているが)今年初めての蛍撮影でタイマーを使ったところ 、タイマー時間とインターバル時間が同時に作動して、 2分露光2分クローズ、 あるいは3分露光3分クローズの繰り返しで、写真が半分しか撮れていなかった。
しかも、撮れているだろうと思って確認すると、 光跡が一つだったり、光の点が一つだけしか写っていなかったりで 散々の結果。
暗闇では原因究明と、それに対処するのは可也困難だった。
少し前の「フルーツパーク」での夜景撮影でもレリーズは使用したが、タイマーをかけることはなかったし、 例え電池がなかったとしても手動では動くので、 いつコードがショート、又は混線したかは判らない。
例によってカメラは二台態勢だったが、実質一台。
しかし、 こちらのレリーズも本体から直ぐのところで皮膜が破れているのを 誤魔化しながら使っているので、いつ、バクッテもおかしくない。
買え換えたほうが良さそう。
以前キャノンに修理を依頼したら「買 った方が安い」くらいの修理費がかかると言われたことがある。
し かし、純製品は12000円前後もするので、もう少し頑丈に造っ て貰いたい所だ。
2つとも同じ箇所がいかれるという事は、 自分の使い方が悪い訳ではないと思う。
そんな訳で、今回はいま一つ撮影に専念できず。
しかも、悪い事 に、例年なら23時からが、いよいよ「川の流れ」の如く光の絨毯 が見られる筈なのに、この日に限って23時を過ぎると頭数は増えるどころか減少。
日付が変わるころには、諦めムード。
25時には、全く絵にならない寂しい数になってしまい、 早々に引き上げ開始。
矢張り、気温の影響なのかも知れない。
ただ、一つだけ言える事は、2年続けて19時半以降から光り始め ること。
21時過ぎに今回の本命である「竹の小径」 に移動しての撮影でも、十分撮影に堪えるだけの飛翔はあった。
20名近いカメラマンの会話で漏れ聞こえてくる話によると、 ここも19時半から光り始めていたらしい。
よって、 これまで23時云々と言う光のピークは当たっているかも知れないが、夕暮れ時からのスタンバイでも十分綺麗なヒメボタルの乱舞撮影は可能であると言える。
一方、近藤師匠は、親しみやすい人柄だという事が、初めて会う人にも判るのか?
とにかく「お尋ね」される回数が多い。
子供からラブラブ・カップル、中年アベック、おばさん集団、外人至るまで人気抜群。
その都度、蛍の薀蓄をご披露し、撮影の仕方をご教授するなど、御自身の撮影を犠牲にしてまで、丁寧にお話をされている師匠には頭が下がる。
自分なんぞは、「イカレたレリーズ」 との悪戦苦闘で、全くそんな余裕は無かった。
昨年との比較において、矢張り気象条件が良くなかった。
おそらく 日付が変わるころには気温が20度を下回っていたかもしれない。
条件さえ良ければ午前3時までは粘るつもりだったが、自分は25 時で、師匠は地元名古屋のカップルへのレクチャーが終了したのが 25時半頃。
少し残念な遠征だった。
昨年との比較で言えば、 23時以降の「メイン・イヴェントなし」=「 凄いという感動なし」で終わった感は否めない。

レリーズ・タイマーの不調(12000円×2=24000円)・ レンズキャップ(860円)の紛失・挙句の果てに、新東名高速、 富士市で静岡県警のパトカーに23キロ超のスピード違反( 15000円)で捕まるという「おまけ付」での帰宅となった。

2005年からホタルの光跡撮影に取り組み、永年の記録作品として、撮影地やホタルに関する情報ページとして管理しております。

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