相棒の栞  モバイル版

静岡県伊東市鎌田1301−71地先
撮影日時 : 2018−6−3
6月の栞 『松川湖ほたる鑑賞会(下調べ)』
先週は、伊東駅から程近い「丸山公園」の下見をした。
坂道多く足場の良くない公園だったが、 山の雰囲気を感じることが出来る静かな公園だった。
正に、この「 丸山公園」で養殖したゲンジ蛍が、まさか今回訪問した松川湖に運ばれ「放鳥」ならぬ「放蛍=放流」されているとは!

松川湖の現地調査の詳細は、近藤師匠がキッチリ述べられていますので(→ここをクリック)、そちらをご覧下さい。
実は、松川湖自体では、正確にはカワニナ放流〜蛍養殖までの世話 をしていないという事は、現地に入るまでは全く想像すらしていな かった。
個人的には興ざめだった。
確かに、 近藤師匠と展望広場をくまなく歩いて見ても、 湖ゆえ空は抜けているし、公園内には木々が多いわけでもない。
葦などの水辺の植物も見られない。
しかし、流石近藤師匠、 下草の中にU字溝を発見、「おそらくここなら蛍が出るのではない か!?」と観察力の鋭さを発揮。

実にその通り、19時半頃には、 そこから飛翔が始まったらしい(自分はその場に居らず)。
予見力のある師匠は、シッカリとその中央に三脚を構え、 100頭程の蛍の飛び出す光景をカメラに収めていらしたようだ。
残念ながら自分は、その場にいることなく、 ご夫妻で沼津から来たというカメラマンと、真鶴から可也早く到着して、現地調査をしていたカメラマンに挟まれれて、蛍談議に熱中 していた。
もとよりカメラは二台持って来たので、一台を自動タイ マー、もう一台は、近藤師匠が撮影される場所へ同行することも可能だったのだが、沼津のカメラマンに「人が一杯来るので、 三脚を倒される可能性があるよ!」とか「ここで撮影したほうが、 松川で撮った蛍の写真だと一目瞭然だよ!」とか言われ、 意志の弱い?自分は、その場を離れることが出来なかった。

最も、 沼津のカメラマンさんは、 一昨年もここに来ているとの事だったので、その点は、大いに味方 につけておいたほうが情報収集には良い。
一方、我々が到着したのは17時ごろだったが、十分早すぎた。
しかし、真鶴からのカメラマンはもっと早くに展望広場をウロウロしていた。
川を覗き込んで、カワニナの存在を調べたり、我々同様、くまなく 歩き回っていた。
聞くところによると、矢張りここは初めてだそうで、こんな場所で蛍が出るのか半信半疑のご様子だった(同感)。
19時半ごろ10メートル左の近藤師匠カメラ設置ポイントでは相当数の蛍が飛び始めたようで、 歓声が上がっていた。
我々が構えた小さな滝の前は1〜2頭が飛んでくれただけ。
それでも、オールCANON三人組は、じっと待つ。
おそらくここで脱落して、他の場所へ移動する事は、 お互いのプライドが許さなかったのだろう!?
簡単に言えば「 意地の張り合い」だったかも知れない。
結局、 大した数の飛翔も無く、しかも滝の下部=滝壺近くを上手く飛んで くれる蛍もなく、「意地の張り合い」は「お開き」となった。
その間、近藤師匠は、 予め夕方回った場所を夜になって一通り回り、隋所で蛍撮影に成功 していた。
とりわけ、湖面を飛ぶ蛍、木の高さを越えて空高く飛翔 する蛍の写真は「松川湖」ならではの蛍作品と言える。
21時になると、カラーコーンとコーンバーで規制されていたエリア が解除され、広場全てが自由に入れるようにはなったが、 肝心の蛍は湖の対岸の林、湖水上、広場などへ広がってしまい、 画郭に収まるのは数頭程度。
とても絵にはならない。
近藤師匠の仕入れた情報では200頭近くいたそうだが、 何せ場所が広いのと、元々ここで育った蛍ではないせいか、 勝手気ままに飛び交っている印象。
よって人口密度ならぬ蛍密度で言えば、高いとはいえない(ハッキリ言って低い)。
今回は現地調査と言うことで、夕方明るいうちに撮影した展望広場の写真を主と して掲載させて頂きます。

最後にチョッと辛口のコメントとして・・・。
松川湖で蛍観賞をする意味が自分には判らなかった。
「丸山公園」 の狭さゆえ、蛍のみ無理矢理広い「松川湖」 連れて来ている感じがしてならなかった。
蛍にとってみれば良い迷惑、繁殖に結びつく可能性も低い。
入園料や協力金もなし、屋台などの出店も無い。
ガードマンの日当分だけでも赤字だろう?
それでもこのイベントは続けられるのか?

2005年からホタルの光跡撮影に取り組み、永年の記録作品として、撮影地やホタルに関する情報ページとして管理しております。

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