作品の概要 |
日蓮聖人がお亡くなりになられた10月13日を中心に、全国各地の日蓮宗寺院では、お会式(おえしき)が営まれますが、日蓮聖人が御入滅された霊跡である「池上本門寺のお会式」がもっとも盛大に行われる。
12日の午後2時からの宗祖報恩御逮夜法要には全国から集まった大勢の参詣者や団参で大堂が埋め尽くされて、また午後6時頃より、池上徳持会舘から本門寺までの約2キロにわたって百数十講中、総勢約三千人もの万灯練り行列が池上の町を練り歩き、深夜にいたるまで賑やかな一日となります。
12日の夜の万灯行列の華やかさと講中の威勢の良さは、安藤広重の版画にも描かれているように、江戸の昔から有名で、一晩で30万人を超える参詣者で賑わいます。そして、この夜の大堂は、僧侶の大太鼓とご信者達の団扇太鼓が一体となって、お堂が震動するほどの音と唱題の声で満たされ、13日の明け方まで続きます。 |